アメリカ人によるスペインの住宅購入が急増
アメリカ人によるスペインでの住宅の購入が増加しています。 2022年上半期だけで、アメリカ人によるスペインでの住宅購入は1,162件でした。 これは2021年上半期に比べて75.5%の増加で、過去最高です。 また、アメリカ人の購入する住宅の1m2あたりの価格も高くなっています。
勢いは年々強くなっており、2009年以降90%の急増で、勢いは止まりません。
要因はドルの強さとスペインの魅力
アメリカ人の間でスペインの住宅への関心が高まっている理由は、 アメリカ人にとってスペインの不動産価格が安いということ(物価だけでなく、ドルとユーロのレートも含め) 他にもスペインの気候、文化、美食なども理由に上がっています。
バルセロナ、マドリッド、マルベーリャなどの都市の価格は、 世界の他の都市、特にニューヨークなどの米国の都市と比較すると、 はるかに手頃な価格です。
サンフランシスコとロサンゼルスの高級住宅の価格は、 マドリードやバルセロナの2倍以上、ニューヨークの場合は3倍以上です。
購入者の多くは、住居をすぐに取得できるようにするために50万ユーロ以上の価格で、 高級住宅の購入です。 ロシア人による購入にブレーキがかかっていることと、 ドルの強さも大きいと見られています。
また、スペインとアメリカの直行便の増加も影響しています。 昨年(2022年)夏には、ニューヨークとマヨルカ島の便もスタートしました。 現在、マイアミ、ロサンゼルス、アトランタ、フィラデルフィアからスペインの都市への定期便もあります。
沿岸地域以外も人気
アメリカ人がスペインで住宅を購入する際、依然として沿岸地域が人気ですが、 最近では、都市部も注目を集めています。
また、大都市に限らず、アンダルシアの内陸部、ワイン産地のリオハなど、 田舎や内陸部への関心も高まっています。
人気物件の特徴
アメリカ人が住宅に求める特徴は、高級住宅購入者の特徴と同様で、 需要のある場所(人気都市)と広いスペースです。 テレワークのしやすさ、自然のある場所、テラスや庭付き、 スポーツのできるスペースが求められています。
特に人気なのは、海が見える物件、ビーチへのアクセスのよさです。
バルセロナでは、アシャンプラ、ゴシック、ボルンなど歴史的要素の濃い場所が人気です。
一方で、ディアゴナル マール、ゴティコ、ポブレノウ、さらにはポブレ セックなど、 より近代的な住宅や価値のあるエリアの需要もあります。
ポルトガルのゴールデンビザ廃止の影響も受け、 スペインの住宅に対するアメリカ人の関心は、今後数か月で増加する可能性があります。