パンデミックでもマンションの収益性は上昇
パンデミックの影響で、スペインにおけるマンションの販売価格が下落しており、その影響で賃貸収益率が8%上昇している。
パンデミックの影響は住宅市場にも広がっており、マンションの収益性にもドミノ効果が現れています。他の変数(需要、販売価格、家賃)が下落している一方で収益性は上昇しており、不動産情報に特化したurbanData Analytics社のデータによると、スペインで賃貸用に家を購入すると昨年より4.9%増の8%のリターンが見込めるとの事です。
なぜこの様な事が起きているかというと、パンデミックを抑制するための経済活動の停止や制限は、世帯の収入を直撃したためです。その結果として住宅購入者数はここ数ヶ月で30%以上も減少しました。また経済状況の影響を受けて売却を必要とする所有者が(不動産の売却を容易とする為)売却価格の引き下げを始め、この一般的な住宅価格の引き下げがスペインにおけるマンションの収益性を高めることになったのです。
ただ、スペインの主要都市では賃貸用のマンションが増えている為、家賃の価値が下落しているのは事実であり、観光業界の不況のために賃貸されていない古い別荘から、毎月の支払いに余裕がない為、アパートを出てルームシェアを求める多くのテナントの経済状況が悪化していることによる結果です。しかし、賃料が下がれば収益性が下がるわけではありません。なぜなら販売価格がさらに下がっているからです。家賃と販売価格の下落の違いは、販売用住宅の需要の方が家賃よりもはるかに弾力性があるためです。
不動産
スペインでは、賃貸物件を購入すると現在は8%のリターンが見込めます。なおConvid-19の発現にもかかわらず、賃料収益率は5%アップしています。
まとめ
パンデミックによってマイナスの影響を受けている市場も多くありますが、今回の記事はスペインの賃貸用マンションに投資する事を考えている投資家にとっては朗報だと思います。マンションの売買価格が下がっている今こそ、投資チャンスです。