パンデミック後、高級住宅は良い投資になる
パンデミックに関わらず、今でも高級住宅を、パンデミック下での投資に適した避難場所として見ている人々がいます。マイナス金利、株式市場の暴落、金融資産の低リターンが原因で、不動産は今でも長期的な収益性を持つ安全で有形の投資であるのです。
スペイン不動産のAlfa Inmobiliaria社副社長であるJésus Duque氏によると、不動産の買い手(投資家も含む)は今でも高級住宅を、パンデミック下での投資に適した避難場所として見ていると説明します。マイナス金利、株式市場の暴落、金融資産の低リターンが原因で、不動産は長期的な収益性を持つ安全で有形の投資となりました。「コロナ禍によって自宅は労働スペースに、そしてより安全性を求める場所になってきている為、今は尚更そうです」と同氏は話します。
Duque氏は「高級住宅の価格は今年を通して安定しているか、または最小限の下落で推移しています。20万~65万ユーロの住宅価格は年間を通して緩やかに下落していますが、100万ユーロ以上の価格の住宅はコロナ禍に耐えており、場合によっては供給が需要を上回っていると言えます。」と話しています。
高級住宅の顧客は、選択時に細心の注意を払い、眺望や住宅の質、建物の美しさや建築様式を大切にしています。また、プライバシーやプール、庭、コンシェルジュ、24時間セキュリティサービスなど、住宅に付加されたサービスを求めています。しかし、何よりも高級住宅を求める顧客の優先順位は物件が位置している場所です。
Duque氏の意見では、「住宅の大きさはあまり重要ではありません。高級住宅は狭くても豪邸であっても、必ず独占的でなければなりません。」そして、この基準は、我々はマドリードやバルセロナ、海岸沿いの住宅に当てははまります。
高級住宅を求めている人達のプロフィールに関しては、単に自身の住居として購入を希望する人や金融資産として購入を検討している人もいるとの事です。
まとめ
高級住宅価格はコロナ禍に関わらず、一般的な住宅と比較するとあまり価格が下落してはいません。その為、投資する際には、コロナ禍によって価格が低くなった一般住宅を購入するより躊躇されるかもしれません。しかし、長い自粛生活の末、多くのスペイン人は今よりより良いところに住みたいと考えているという事が統計データで明らかになった為、長期的なリターンを期待し、このような高級住宅に投資する事も視野に入れると良いでしょう。また、上記で述べられた住宅における重要なポイントも投資する際に参考にすると、よりリターンを期待できるかもしれません。