不動産市場価格の是正が増えると予測
スペインの有名不動産ポータルサイトが提供しているデータによると、売却や賃貸の動きが活発になる一方で、価格の是正が大きくなると予測しています。
多くの不動産会社は、パンデミックの第三波が発表され、不安定である経済環境にもかかわらず、2021年初めも同分野の活動が回復されると予想しています。具体的には不動産購入や賃貸の増加、新規顧客獲得の両面での改善が期待されています。なお、有名不動産ポータルサイトの不動産感度調査(ESI)」によると、今後も販売市場、賃貸市場ともに価格の調整が続くとのことです。
売買収入や賃貸価格の推移を見ると、同ポータルサイトの見通しは保守的なままです。アンケート回答者ら(不動産会社が対象)の34%が、賃貸価格はもう1四半期下がり続けると答えたのに対し、55%は価格は維持されると予想しています。また、売買市場については、調査対象となった不動産会社の半数以上(52%)が、次の四半期に家の売却件数が増えるだとうと回答しているのに対し、26%は前四半期と同じ活動が維持されるだろうと回答しました。なお、残りの21%は売却数は減少するだろうと予想しています。
一方、賃貸市場では、安定した活動が続く事が予想されています。調査に協力した不動産会社の36%が、今までの売却数が維持されると予測しているのに対し、33%は増加すると考えています。なお、残りの18%は売却数が減少すると予想しています。
このように、両市場での活動を背景に不動産会社の見通しが改善されたことで 、売上高指数は、2019年第4四半期以来初めて賃貸指数を上回る水準に戻りました。ESIの売買指数は、2020年末の44.9ポイントから現在の49.7ポイントまで5ポイント近く改善し、承認水準に近い値となっている。一方、ESIの賃貸指数は、少しずつ減少が抑えられていている。
ESI: この指数は不動産売買市場と賃貸市場における満足度と予測を示しており、100で図られている。100は肯定的で、より大きな幸福感を感じているのに対し、0の場合は、否定的で不満が広がっているときに出る。
まとめ
多くの分野が、今でもパンデミックの影響で停滞している一方、不動産市場はポジティブな見通しがされています。投資に興味がある方は、2021年には通常通りに戻ると信じて、少しづつ投資に関する情報を探していくのもいいかもしれません。