5 月の中古住宅価格 0.6% 上昇、マラガ・マドリッド・バレアレス諸島は最高値に
最新の不動産価格 指数によると、スペインの中古住宅価格は 5 月に 0.6%上昇し、1,805 ユーロ/m²(2012 年 7 月以来の高値)でした。 前四半期からは 1.9% 上昇しており、前年比で 4.4% 上昇していま す。
自治州での動向
バレンシア州 (+1.4%)、カタルーニャ州 (+0.5%)を含むスペインの 13 の州で 5 月に価格が 上昇しました。 逆に、アストゥリアス州とガリシア州 (共に-0.2%) は価格が下落した地域で した。
自治州別の価格をみると、バレアレス諸島 (3,141 ユーロ/m2)が最も高額な自治州であ り、次にマドリード州 (2,927 ユーロ/m2) が続きました。Idealista の記録以来、両州共に最 高額に達しました。
県ごとでの動向
34 の県が 前月より高い価格を記録しました。 最も増加したのはナバラ県 (+1.7%) でした。 一方、5 月に価格が最も下落した県はクエンカ県 (-0.7%) でした。
県別の価格をみると、ギプスコア県 (3,188 ユーロ / m2) がバレアレス諸島 (3,141 ユーロ / m2) をおさえ最も高額な県 となりました。以下、 マドリード県 (2,927 ユーロ/m2) とバル セロナ県 (2,728 ユーロ/m2) がそれに続きます。
最も低額な県はシウダード レアル県 (760 ユーロ / m2)でした。
県都での動向
35 の県都で住宅価格が上昇しました。より顕著な上昇は、パンプローナ市 (+5.0%)でした。 一方、5 月に価格が最も下落した市場はウエスカ市 (-2.6%) でした。
バルセロナ市では動きは安定しており、マドリッド市では 0.8%上昇しています。ただし、前 年比でみると、価格は 1 年前よりも低くなっており、バルセロナ市の場合は -5.2%、マド リッド市の場合は -0.9% となっています。
県都別に価格をみてみると、サン セバスティアン市がスペインで最も高額な県都で、その 価格は 4,847 ユーロ / m2 です。そして、バルセロナ市 (3,989 ユーロ/m2) とマドリッド市 (3,746 ユーロ/m2) が続いています。一方、リェイダは 1,039 ユーロ/m2 で最も低額な県 都となっています。
まとめ
コロナの影響で2020年は中古住宅の不動産価格が下落していましたが、ワクチン接種も進んできており、少しずつ回復し始めています。ただし、まだ投資用の物件を購入する人は2019年より少ないため、今年はまだ大きく値段を交渉する機会です。