バルセロナ郊外で賃貸の需要増加
スペインの平均家賃は4月から6月にかけて前年比で最大9.2%上昇し、7月は前年比9.3%となりました。これまでの記録で最も高くなっています。
また2023年の現在の記録では、これまで上位を占めていなかった新しい地域がトップとなっています。
ビトリア (893ユーロ/月) とオスピターレ デ ジョブレガ (965ユーロ/月) が近年、首位を入れ替えて賃貸需要ランキングをリードしています。またバルセロナ大都市圏の町、サンタ・コロマ・デ・グラマネ (842ユーロ/月)もランクインしています。
これら 3 つの自治体に続いて、マドリードの町モストレス (835ユーロ/月) が登場し、前四半期と比べて新たに参入したのが、カタルーニャ州の首都郊外のコルネリャ デ ジョブレガト (933ユーロ/月) です。バダロナの10位(1,147ユーロ/月)からもバルセロナ近郊に関心が高まっていることがわかります。
ただし、バルセロナに近い郊外は、治安の悪い地域が多いです。
第2四半期には、沿岸地域の賃貸の関心が高まる傾向にあります。これは、多くの観光地が需要ランキングで順位を上げていることを意味します。10位のトレモリノス (1,013ユーロ/月)、トレビエハ (779ユーロ/月)、ガンディア (748ユーロ/月)、またはベニドルム (月額1,047ユーロ/月) も注目です。
賃貸需要が最も高い地域の半数は月額900ユーロ超え
ベナハビス (3,286ユーロ/月)、カルビア (3,232 ユーロ/月)、マルベーリャ (3,159 ユーロ/月) は、高額な地域です。
以下、エステポナ (月額 2,710 ユーロ)、ソトグランデ (月額 2,665 ユーロ)、カステルデフェルス (2,489ユーロ/月) が続きます。 合計37の地域の平均値は月額1,000ユーロを超えており、半数の地域で家賃が900ユーロを超えています。
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