賃貸、購入共に最も高いのはバルセロナ
バルセロナでの1か月あたりの賃料は、1平方メートルあたり、21.8ユーロで、スペインの中で最も高くなっています。
2 番目に高いのはマドリードで、17.3ユーロ/m2です。これらのデータは、専門サービス会社EYが実施したレポート(The Living Property Telescope 2022)によるものです。マドリードの16%の上昇と比較して、バルセロナは36%も上昇しています。
このレポートではまた、物件を借りるのにかかる時間が最も短縮された都市として、バルセロナとマドリッドをあげています。家を借りるまでの時間は、両地域で56%短くなりました。
具体的に賃貸契約までにかかる平均時間は、マドリッドで約1.3か月、バルセロナで約1.4か月です。2つの都市で物件が売却されるまでの時間も非常に似ており、賃貸、購入ともに需要が増えています。
不動産購入価格も上昇傾向で、最も高いのはバルセロナです。1平方メートルあたりの価格は4,220ユーロとなっており、調査期間中に6%上昇しています。
3番目に高い都市はビルバオ
バルセロナ、マドリードに次いで、3 番目に高い都市はビルバオです。平均販売価格は1平方メートルあたり3,259ユーロで7%値上がりしています。1ヶ月あたりの家賃は14ユーロ/m2となっていて3番目に高く、こちらも7%の上昇を示しています。 ビルバオだけでなく、賃料の上昇率で見ると、バレンシアではバルセロナに次いで 2 番目に上昇した都市で、レポートによると、上昇率は 32%、1ヶ月あたり12.6ユーロ/m2です。同様に購入価格の上昇も大きく、1平方メートルあたりの価格は2,066ユーロ(13%上昇)を記録しました。バレンシアで不動産を売却するのにかかる時間は3.2か月で、28%短縮されました。
マラガでも賃料、購入価格が上昇
このレポートで注目される都市の1つがマラガです。スペインで 6 番目に人口の多い都市であるマラガは、巨大な新技術企業を惹きつけていることもあり、市場が成長しています。マラガは住居を借りるのにかかる時間がわずか 0.9か月と短い都市です。これは、最大67%の短縮に相当します。賃料の上昇は25%で、1ヶ月あたりの賃料は12.8ユーロ/m2です。住宅価格は10%上昇し、1平方メートルあたりの価格は2,394ユーロとなりました。
他にもこのレポートでは、サラゴサとセビリアでの価格の上昇も指摘しています。