バルセロナの賃料昨年より13.5%も上昇
南ヨーロッパ最大の不動産サイトの調べによると、2022年4月はスペインの全国平均賃料が前年と比べ、平均4.7%上昇して10.89ユーロ/ m2になりましたが、マドリッドとバルセロナの一部の地区では、20%を超える地区もあります。
特に、バルセロナでは昨年の同時期に比べて13.5%も上昇しており、賃貸規制法が解除されたことと、戦争によるインフレ、コロナ危機の回復が主な要因だと言われています。
例:昨年1000€の賃料が今年は1350€
前年比でバルセロナは13.5%も上昇
一番賃料上昇率が高いサモラでは前年比に比べて15.5%
その次に、バルセロナ13.5%、クエンカ11.6%、バレンシア11.5%と続きます。
全国主要都市で比較
国内33都市で賃料値上げが確認され、上昇率が高い都市から順に、テルエルとクエンカ(5.3%)、アビラとウエスカ(4.8%)、タラゴナ(4.6%)、セゴビア(4%)と続きます。
人口が集中している大都市では、バルセロナ(2%)、マドリード(1.5%)、マラガ(1.3%)、ビルバオとパルマ(0.8%)、パレンシア(0.6%)、セビージャ(0.1%)です。
逆に賃料の減少が見られた都市は、アルバセテ(-1.8%)、ウエルバ(-1.5%)、ルーゴ、アルメリア、グラナダ(-1.2%)です。
県で比較
全国で一番賃料が高いとされる県は依然バルセロナで、月額14.7€/m2となっています。次にマドリード(月額14.1€/m2) 、ギプスコア(月額13.8€/m2) と続きます。
そして賃料が安いとされる県は、ハエン(月額5.1€/m2)、カセレス(月額5.4€/m2)、シウダドレアル、サモラ、ルーゴ(月額5.5€/m2)です。 投資家にとっては、今年はまだ購入価格は上昇しておらず、急な賃料の上昇のため利回りが良くなると思われます。
賃貸をする側としては、市場に出ている物件も少なく、賃料が急上昇のため、今年は非常に苦しい年になりそうです。