2022年第1四半期スペイン不動産市場
2022年第一四半期トレンド
2022年に入り、スペインの不動産専門家は、不動産市場調査の結果を発表しました。住宅の販売数は、わずかですが増加しています。また、賃貸は、需要が更に増加しています。
南ヨーロッパの不動産ポータルサイトが2022年の第2四半期に 作成した 不動産需要供給調査(ESI)指数は、 2019年の第2四半期と同じです。
スペイン販売物件について
販売上高指数は前四半期と比較して3ポイント以上上昇し、過去3年間で最高の64.8ポイントに達しました。賃貸需要指数(61.6ポイント)も年の初めに比べて約3ポイント上昇し、パンデミック危機以来最高の数値を達成し、2019年第2四半期と同様の記録に戻っています。
過去30年間で最も高いインフレ率を伴う現在の不確実性の状況は、ウクライナの紛争から生じる経済的影響とともに、不動産市場の将来について何が起こるか予測ができません。
今のところ、不動産業者は住宅販売用の新築数は安定していると予想していますが、パンデミック危機後の販売数減少後、2021年の後半には販売数は横ばいです。
調査対象の不動産業者のほぼ半数が、2021年10月から12月の前四半期よりも多くの物件を販売することを予測しています。
平均すると、2021年第1四半期の65.2ポイントから、4月から6月までの次の期間の65.9ポイントも増加しています。住宅価格の予測では、63.6ポイントとほぼ6パーセントポイントの上昇であり、2018年末以来、見られなかった上昇値です。
スペイン賃貸市場について
賃貸市場については、2021年10月から12月の前四半期と比較して約8ポイントの賃料上昇が予測され、賃貸市場の需要は1ポイント下がりました。賃料の平均60.9ポイントのうち、指数は59.1ポイントに下がりました。
不動産専門家は、この2年間のパンデミックの間に賃貸価格の下落により、貸主が、賃貸に出さなかったため、賃貸物件の在庫が減少したとされています。しかし、現在は、賃貸物件の減少により、家賃が高くなっているという現象になっています。
平均賃料指数は約8ポイント上昇して64.2ポイントとなり、2018年以降は見られない高い数値となっています。