スペイン中古住宅販売価格6.1%の下落
中古住宅の販売価格は、2020年第2四半期(4月〜6月)に6.1%の下落を示しました。年次変動における減衰率は4.8%です。この下落により1平方単価1,650ユーロになっています。
一方、主な販売市場は都市によってちがう様相を示しています。首都マドリードの価格は0.4%減少しましたが、バルセロナでは1.3%上昇しました。
「コロナウイルス危機が不動産市場にどのような影響を与えたかを確実に知るには時期尚早ですが、第2四半期の報告書は全国的にも最大の下落を示しています。しかし、レポートのデータは、我々が何週間も警告してきたことを支持しているようです。市場は強く価格調整を期待してきましたが、国のすべての地域が均一な様相を示している訳ではない」と、ある不動産市場専門家は述べています。
また更に、「我々は前回の危機の時と同じように
、それぞれが違ったスピードで以前のスペインの状態に戻ることになるかもしれません。2008年から2014年の間に起こったように、主に投資家によって支えられた需要が高まり、マドリード、バルセロナ、マラガ、バレンシア、地中海沿岸などで雇用を創出するスペインは、以前の危機よりも速い回復に達することで、価格下落を経験していくことはないかもしれません。いずれにせよ、夏が終わるまでこのデータが下落傾向するか見極めることはできないでしょう。」とも述べています。
州都は、県よりも弱気傾向にはなく、そのうち21市はコロナウイルスによる完全な非常警戒体勢下で、この四半期中に価格を上昇させました。最大の上昇はソリア (9.3%) で記録され、次いでクエンカ (6.3%) 、サン・セバスチャン (6.1%) となっています。
大規模市場では、ほとんどが価格上昇しています。ビルバオではオーナーの期待値が3.2%増加し、バレンシアとマラガでは2.6%増加しました。価
格もパルマ(1.7%)、バルセロナ (1.3%) 、セビリア (0.5%) でそれぞれ上昇しています。一方、マドリードでは0.4%減になりました。バリャドリッド (-2.4%) 、サラゴサ (-2.6%) でも価格は下落しています。
最大の下落はリエイダ (-10.5%) で発生しました。次にウエスカ (-7.8%) 、カステリョン・デ・ラ・プラナ (-6.7%) 、ラスパルマス・デ・グランカナリア島 (-5.2%) が続きます。
まとめ 2020年第2四半期は中古住宅の価格が6.1%下落しました。しかし、現段階で下落傾向にあるのかどうかを見極めるには時期尚早と言えます。今後の動向に注目しましょう。